2025/05/16 18:11
今回ご紹介するのは、大正〜昭和初期頃に仕立てられた長着。
渋みのある藍染の縞模様と、裏地のつぎはぎによるクレイジーパターンが美しく響き合う、唯一無二の一着です。
表地には、落ち着いた縞模様。
時を経て雰囲気が良くなり、控えめながら深い存在感を持っています。
一方、裏地には手持ちの布を継ぎ足して仕立てられたであろう、自由で即興的な色柄の組み合わせ。
この裏地の大胆さが、どこか無垢で、飾らない日本の暮らしを思わせてくれます。
袖を通せば、まるでローブやガウンのようにふんわりと身体を包み、軽やかな抜け感のある着こなしが楽しめます。
飾っても絵になるその佇まいは、インテリアとしてもおすすめです。
ファッションとして、暮らしの景色として。
ジャパンヴィンテージの魅力を、あらためて感じていただける一着だと思います。
今では貴重となったこのような長着は、年々数が減り続けています。
古着や古布に心惹かれる方は、ぜひこの機会にご覧ください。