2025/06/17 17:49
こんにちは、NAMBA SHOUTENです。
今回は、昭和初期〜中期頃の貴重な襤褸布をご紹介します。この布は、かつて布団の表面に使われていた「布団皮」を解いたもので、2種類の格子模様の木綿生地と無地の布で補修が施された、独特のクレイジーパターンが特徴です。
襤褸とは、もともと江戸時代から続く日本の古布文化を指し、生活の中でできた裂けや破れをつぎはぎで補いながら大切に使い続けてきた布のことを言います。特に布団皮は丈夫な木綿で作られており、寒い冬を乗り越えるための生活の知恵が詰まった生活道具でした。
この一枚には、使い手の手縫いの補修跡や色あせが刻まれており、ただの布以上の「歴史」と「暮らしのぬくもり」を感じさせます。大判サイズ(約180cm×157cm)は、布団としての役割を果たしていた当時の生活の一端を今に伝える貴重な証です。
近年では、このような襤褸布は「ジャパンヴィンテージ」として国内外で高い評価を受け、ファッションやインテリア、アートの素材として新たな命を吹き込まれています。現代の私たちにとって、環境に優しいアップサイクル素材としても注目されています。
この布をそのまま飾ってタペストリーにしたり、リメイク素材として使ったり。どの形でも、布に宿るストーリーと日本の伝統美を感じていただけるはずです。
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