2025/07/10 17:28

昭和初期から中期にかけて作られた、藍染の縞模様が印象的な木綿のもんぺをご紹介します。かつて日本の農村で日常着・作業着として親しまれていたもんぺは、動きやすさと機能性を重視した「野良着」の代表的な存在。現代の暮らしにも取り入れやすい、そのやさしいシルエットと自然な風合いが魅力です。

今回のもんぺは、年月を経て生まれた退色や柔らかな質感が特に美しく、まさに一点物ならではの表情を見せてくれます。ウエストはゴム仕様でリラックス感のある穿き心地。裾にはコハゼが付いており、着こなしにアクセントを加えます。さらに、フロントとヒップ部分には当て布による補強がされており、長く着られてきた歴史を感じさせるディテールです。

海外では、こうした日本の古いワークウェアが「Slow Fashion」の象徴として再評価されています。直して使い続ける文化や、天然染料による美しい色味は、サステナブルな価値観を求める人々の心を惹きつけています。

リメイクやハンドメイドの素材としても人気があり、古布ならではの風合いを活かした創作にもぴったり。着ること、使うこと、そして残すこと——そんな思いが詰まった昭和のもんぺを、ぜひあなたの日常に取り入れてみませんか。

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