2025/07/12 18:25
今、世界中で再評価されている「襤褸(ぼろ)」という美意識。
その象徴とも言える一枚が、今回ご紹介する昭和中期の木綿布団皮です。
格子模様をベースに、異なる木綿布が丁寧に継がれたクレイジーパターン仕様。
しかも、随所に手縫いによる補修(リペア)が施され、当時の人々が布を何度も使い続けてきた“暮らしの痕跡”がそのまま残されています。
こうした布は、ただ古いというだけでなく、日本独自の「物を大切に使い続ける文化」を体現する存在です。
海外ではこのような布が「BORO(襤褸)」として知られ、アートやファッション、インテリアの分野で大きな注目を集めています。
中でも手縫いのステッチや当て布が残っているものは、"Wabi-sabi"(侘び寂び)の象徴として高く評価され、コレクターや作家たちの手に渡っています。
この一枚は、横約289cm × 縦約154〜173cmという大判サイズ。
壁に飾ってタペストリーとして楽しむもよし、ソファやベッドにかけて空間を演出するもよし。
また、リメイクしてコートやバッグなどに仕立てれば、まったく新しい命が吹き込まれます。
「古いからこそ、新しい」。
そんな価値を感じる方にこそ、手に取っていただきたい一枚です。
↓Click↓