2025/07/15 18:01

野良着の美しさをまとう:昭和の縞模様木綿着物が放つ、時代を超えた存在感

昭和初期から中期にかけて、農村や町の人々の暮らしの中で実際に着用されていた野良着着物。なかでも今回ご紹介する一着は、縞模様の木綿素材に、年月を経て自然に生まれた美しいフェードが加わり、ただ古いだけではない、圧倒的な雰囲気をまとっています。ヴィンテージ着物や襤褸に関心のある方、またリメイク素材を探している方にとっても、唯一無二の存在となるでしょう。

日本の野良着は、元々は農作業や日常の仕事着として作られた衣服です。丈夫で機能的な作りに加え、素材は主に木綿。派手さはないものの、使い込むことで増す風合いや、手直しを重ねながら長く着続けられてきた背景には、日本独自の「衣服を大切に使い続ける」文化が息づいています。

この着物の魅力は、激しい色落ちと、ところどころに見られる擦れやダメージ。それらは欠点ではなく、むしろこの一着が辿ってきた時間と生活を物語る証。まさに「着るアート」として、現代のスタイルにも違和感なく取り入れることができます。

近年では、こうした日本のワークウェアに世界中の注目が集まっており、特に野良着や襤褸は、欧米を中心にヴィンテージファッションの文脈で高く評価されています。その理由は、時代を超えて魅了する「生きた布」としての表情と、どこか現代の感覚にもフィットする無骨で自然な佇まいにあります。

一点物としての価値も高く、リメイクやディスプレイ、コレクション用途としても非常に人気のあるカテゴリーです。機械で量産された現代の服では味わえない、布と時間が織りなす物語を、ぜひ手に取って感じてみてください。


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