2025/07/30 17:40
昭和初期から中期頃に仕立てられた藍染の縞模様長着。木綿ならではの風合いが味わえる一枚です。羽織やローブのようにカジュアルに取り入れたり、リメイク素材としても人気のヴィンテージ和装です。

昭和の暮らしが染み込んだ、藍染縞模様の長着
今回ご紹介するのは、昭和初期から中期頃に仕立てられた藍染木綿の長着です。
一目で惹かれるのは、縞模様のリズムと藍の深さ。味わいある生地感。
このような木綿の長着は、かつては日常着として着られていたもの。
着物といえばフォーマルな場の衣装というイメージがありますが、こうした日々の暮らしの中で使われていた衣服こそ、日本のリアルな衣文化の原点とも言えるでしょう。
「着物」ではなく「羽織」や「ローブ」として
現代においてこの長着をどう楽しむか──
ひとつの提案は「羽織もの」としてスタイリングに取り入れることです。
海外ではこのようなヴィンテージ着物を、ロングジャケットやローブのようにカジュアルに羽織るスタイルが定着しつつあります。Tシャツにジーンズ、その上からさらりとこの長着を羽織るだけで、他にはない雰囲気を纏うことができます。
和装に縁がなかった方でも、抵抗なく取り入れられるスタイルです。
リメイク素材としても人気
また、縞模様や藍染の木綿地は、リメイク素材としても非常に人気です。
バッグやクッションカバー、小物雑貨、時にはモードな服の一部に使われることも。
ヴィンテージの古布には、新しいものにはない“時間の層”があります。
その風合いを活かし、現代の暮らしの中に再び息づかせてみてはいかがでしょうか。
まとめ
古い木綿の長着には、ただの「服」以上の物語が詰まっています。
それは日々の暮らしに寄り添った布であり、工業製品にはない個性を宿した一点もの。
着る、飾る、つくる──
自分なりの楽しみ方で、昭和の衣を未来へつなげてみてください。
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