2025/09/22 15:17


日常着の中に、時代を超えて輝く価値を見出す──そんな思いを込めてご紹介するのが、昭和中期に仕立てられた木綿の縞模様もんぺです。現代で「ワークパンツ」と呼ばれるような実用性を持ちながら、農作業や家事の場面で着用されてきたこの野良着パンツは、まさに暮らしの知恵が形になった衣服といえます。


特に目を引くのはダブルニー仕様。膝部分に布を重ねることで補強され、動きやすさと耐久性を兼ね備えています。繰り返し使うほどに布が馴染み、柔らかな風合いが生まれるのも木綿ならではの魅力。規則正しい縞模様は視覚的にも美しく、シンプルながら飽きのこない存在感を放ちます。


こうしたもんぺは、いまや「昭和レトロ」の象徴であり、ジャパンヴィンテージの中でも人気の高いアイテムです。そして近年、この素朴で機能的な日本の作業着は海外で驚くほどの評価と需要を集めています。ヨーロッパやアメリカでは、独自のデザインと天然素材の風合いが「唯一無二のワークウェア」として注目され、古布やハンドメイド、リメイク素材としても高く評価されているのです。


古布として活用するだけでなく、カットソーやシャツと組み合わせて普段着として取り入れれば、現代のファッションに新鮮さと個性をもたらします。農業や自然とともにある暮らし、スローなライフスタイルを楽しむ方々からも支持され、持続可能で本物志向のファッションとして再評価されています。


一枚の布に込められた生活の記憶が、時代を超えて世界中の人々の暮らしやスタイルの中で、新しい価値を生み出している──そんな感動を、ぜひあなたのワードローブにも取り入れてみてください。


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