2025/10/04 19:37


戦後の日本、まだ復興の色が濃い1950年代。米軍の余剰装備品が、日本の警察予備隊や初期自衛隊に供与されていた時代がありました。その流れで日本に残った一着のウールトラウザーズが、今回ご紹介するヴィンテージアイテムです。内側スレーキには「55-T-26728-28」のスタンプが残り、以前の所有者の苗字が手縫いで縫われています。実際に使われた痕跡がそのまま残ることから、ただのヴィンテージではなく、戦後史を語る証人のような存在です。



一方で、ベルトループの欠損やスレーキのミルスペック表示切断、裾のダブルリメイクなど、状態にユニークさがあります。これらは単なる損傷ではなく、当時のリメイクや使用痕として歴史的背景と個性を感じさせるポイント。この一着を手にすれば、ミリタリーコレクターだけでなく、日常のファッションにも取り入れられる、唯一無二の存在感を楽しむことができます。

現代のカジュアルスタイルに取り入れるなら、Tシャツやシャツ、ジャケットとの組み合わせがおすすめです。ヴィンテージの風合いと、歴史が醸し出す存在感は、普通のトラウザーズにはない特別な魅力を与えてくれます。街歩きであっても、ワークウェア風コーデであっても、自然に馴染みつつ、着る人の個性を際立たせる一着です。



このトラウザーズは、戦後の日本と米軍の関係、ヴィンテージミリタリーとしての価値、そして現代ファッションとしての楽しみ方を同時に提供してくれるアイテムです。歴史を感じながらも、日常に取り入れられるヴィンテージミリタリーとして、ぜひコーディネートに加えてみてください。

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