2025/10/06 17:41


古着市場の中でも、実際に目にする機会が極めて少ないアイテムのひとつに、陸上自衛隊の「作業外被(さぎょうがいひ)」があります。
1990年代に支給されていたもので、機能性を重視した無駄のない構造が特徴です。





その中でも特に珍しいのが、襟にフードを収納できるフード収納型のタイプ。
一見シンプルなフィールドジャケットのように見えますが、襟の内側に丁寧に折り畳まれたフードが隠れており、雨天時には素早く取り出して使用できる構造になっています。


また、金属製の桜ジップを備えた個体もあり、これが自衛隊被服を象徴するディテールとしてコレクターから高く評価されています。

さらに、PX(基地内販売品)として流通していた可能性のある個体も存在します。


官給品と同型ながらも、市場にほとんど出回らないことから、その存在自体が非常にレアです。


海外では近年「JGSDF Field Jacket」として扱われることも増え、アメリカやヨーロッパのヴィンテージマーケットでも注目が集まりつつあります。


それでも現物を見つけることは難しく、日本国内でもこの仕様の作業外被はほとんど流通していません。


軽量で中綿が入らず、春や秋の羽織りに最適な設計。


ジーンズやチノ、スニーカーとも自然に馴染むシルエットは、ミリタリーウェアでありながら日常着としても取り入れやすいバランスです。


それだけに、見かけたときに手に取るべき価値がある一着といえるでしょう。




作業着として誕生しながらも、年月を経てファッションとして再評価されつつある自衛隊の被服
その中でも、この**陸上自衛隊作業外被(フード収納型)**は、希少性と完成度の高さを併せ持った存在です。
古着の奥行きを楽しむ方にこそ、ぜひ知っておいてほしいアイテムです。


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