2025/10/12 15:17

古い羽織の魅力は、単なる服飾品としての役割を超えています。今回ご紹介する昭和中期の男性用羽織も、その一例です。表面の生地は長年の使用で擦れや破れがあり、決して状態は良いとは言えません。しかし、羽織の真の魅力は羽裏に描かれたスズメと花のデザインにあります。
この羽裏は、1950〜60年代の日本文化を映し出す繊細なアートのようで、色彩のバランスや線の美しさは現代でも目を引きます。スズメの愛らしい表情や花の柔らかな色合いは、当時の職人の感性と時代背景を感じさせ、単なる服飾品ではなく、アート作品として楽しむことができる一点物です。
ヴィンテージや和装を愛するコレクターにとって、羽裏のデザインは価値の中心です。劣化した生地は、長い年月を経てきた証であり、羽織の歴史を物語ります。ディスプレイやコレクションとして手元に置くことで、昭和期の和装文化やデザインの美学を身近に感じられるでしょう。
また、海外の和装愛好家やアートコレクターからも注目される要素が詰まっています。日本独特のモチーフと色彩感覚、羽織としての形状や質感が、現代のヴィンテージマーケットで高く評価される理由です。状態は良くなくとも、羽裏の美しさがその価値を決定づける一枚として、コレクターには見逃せない逸品です。
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