2025/11/09 15:52

1950年代に実際に使用されていた消防団法被。肩から袖にかけて走る赤いラインと、藍染の襟に残る「消防團」の文字。その退色した色合いには、当時の地域社会や働く人々の姿が刻まれています。いま、このようなヴィンテージ法被が国内外で注目を集めています。ファッションとして楽しむ人も増え、リメイクやハンドメイド素材としても高い人気を誇ります。

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働く人々の誇りを纏う衣

昭和中期、日本各地の消防団では、地域ごとに法被が仕立てられ、祭礼や出動時に着用されていました。黒や藍の地に白抜きで団名を染め抜くデザインが多く、背中の大紋は地域の象徴でもありました。法被は単なる制服ではなく、「地域の結束」と「誇り」を象徴する衣だったのです。時を経た今、その布に刻まれた擦れや退色は、地域文化のリアルな記録として魅力を放っています。




時間が生んだコットンの深み

この法被は、厚手のコットン素材で仕立てられています。長年着込まれ、洗われ、修繕されながら使い続けられたため、生地には独特の柔らかさと退色のグラデーションが生まれました。襟は後年に交換され、藍染布に「消防團」と旧漢字で染め抜かれています。白い腰のラインと赤い肩のラインが印象的で、経年変化した色味の対比が美しい一着です。こうした天然素材の表情は、新しい服では決して再現できないものです。
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ストリートに馴染む日本のワークウェア

キャスケットと白Tシャツ、Dickies 874、クラークスのデザートブーツを合わせることで、古い法被が現代のストリートウェアとして蘇ります。ワーク感とクラシックな形が共存するこの一着は、ジャケット感覚で羽織るだけで存在感を放ちます。海外では、こうしたジャパンヴィンテージがスローファッションの象徴として高い評価を得ています。流行ではなく「時間の経過を楽しむファッション」を求める人々にとって、法被はまさに新しい価値を持つ衣です。




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